三春の滝桜

ここ数日の寒さも緩み、太陽も顔を出し春が少し戻ってきた今日。
三春の滝桜も満開が近いということで、夫と一緒にお花見に行ってきました。
毎年、日本全国から観光客が押し寄せて大渋滞覚悟の滝桜だけど、今年は震災(原発)の影響で、町としてのお花見イベントは中止、観光客も1/10に減少と聞いてはいたけど、今日は思った以上の観光客で駐車場まで多少の渋滞も発生していました。

放射線が蔓延する福島では、バカな福島県民がノンキにお花見している」と言う方もいるようだけど、ここで毎日生活している(しなければならない)私たちからすると、お花見も日常の一部であって、ノンキっていうのとも違うんだよね・・。
今の郡山市の平均放射線量は約2マイクロシーベルト/hで、外部被ばくや内部被ばく、水道や食物からの被ばく量を合計すると、きっと私の一年間の総被ばく量は20ミリシーベルトを超えるんじゃないかって思っています。

乳幼児や子供にはとっては、かなり危険な数値だと思っているし、オトナにだって異常値だと思うけど、子供のいない40オーバーの我が夫婦に限っていえば、いろんなことを考えず、いろんなことを諦めさえすれば、ここで暮らしていけないこともないかなって思ってるだけで、私には「郡山が好きだから」とか「故郷を守りたい」とか、そういう熱い気持ちとかはあんまりなくて、いわば消極的滞在(避難しない)派ってところかな。

ただ、郡山市内の放射線量のなか、学校に通わされてる子供たちは可哀相だと思うし、子供を持つ家族は悩む日々が続いていることと思います。
郡山市が避難区域にならない限り、父親も母親も仕事を放り出すわけにもいかず、放射線から子供を守りたくて学校に行かせないという決断をするには色んな(「自分の子供だけ勉強が遅れる」、「仲間外れにされる」、「復学したときイジメの対象にならないか」etc・・・)リスクがあるはず。震災後に日本人の美徳とされた「協調性」や「譲り合いも」、裏を返せば「出る杭は打たれる」、「目だったことをすると妬まれる」っていう日本人独特のいやらしさとも言え、特に学校という集団生活の中では、自分の子供を守るってことも簡単にはいかないんだろうな〜と、想像する子供のいない私です。

有名人、芸能人が歌を歌ったり、「頑張ろう福島!!」とか言ってくれてるけど、抽象的な応援じゃなく、こんな窮状を日本中に知ってもらうスポークスマンになって欲しいと思う。
テレビのCMでは、箭内(道彦)さんや、西田(敏行)さん、秋吉(久美子)さん、小林(幸子)さんも、「何でもします。何でも言ってください」みたいなこと言ってくれてるけど、こういう発言力や影響力のある人たちにこそ具体的な声を広げて欲しいと思ったりする私なのでした。





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