続・庭の汚染土のその後

先日10日、庭の表土をすくい取り、一箇所にまとめておいた場所の放射線量を測定した値が6.19μsv/h
その後、5/12に新たに表土を寄せ集め、積み上げられた汚染土をビニールゴミ袋に詰めたあと、さらにブルーシートをかぶせて完全防護していましたが、「県としては個人宅の汚染土まで面倒見切れない」的な回答の中、「ビニールシートにくるんだ汚染土を土中に埋め、土を1メートルかぶせると乗車線量が1/100に減少する」というアドバイスを下さる方もいて、穴を掘って埋めるかどうかの前に改めてガイガーカウンターの登場です。
今回は、夫の同僚がGWに秋葉原に行って、足を棒にしてやっと手に入れた(軒並み売り切れだったということ!!)という物(JB4020型)をお借りしました。

  • 測定したのは昨日(日曜日)の午後。天気は晴れ。土には少し湿気は残っているもののほぼ乾土という状態です。

まずは、ビニールシートにくるんだ汚染土から約2メートル離れた庭の中心部、地上約5センチの位置で測定した結果は1.03μsv/h。

  • 風が吹くと測定値が乱高下したりと、どこで測定しても長時間一定の値をキープするということはありませんが、5/10の同地点での平均測定値が1.60μsv/hだったので、若干下がっているのは間違いないと思います。

  • 同じ場所、地上約1メートルで測定。

  • 5/10の同地点での測定結果は1.10μsv/h。今回は0.67μsv/h。2度の表土除去の効果があらわれている結果と信じたい。

  • 肝心の汚染土のブルーシートの表面での測定値は、4.96μsv/h。5.00μsv/hを超える瞬間も。やはり、突き抜けてます・・・。

  • 隣家との境にある側溝を測ってみたら、またしても驚きの11.33μsv/h。汚泥が流れ着く先は実際こんなに汚染されているということです。ここも、除去が必要みたい。

放射能とは一切関係のない仕事をしている夫ですが、勤務先からは放射線測定器が支給されたり、会社が購入したガイガーカウンターを希望の従業員に貸し出してくれたり、この原発事故による放射能の影響を真剣に考えている姿勢が見えてきます。
そういう環境にいるせいか、従業員の放射能(原発事故)に関する関心も高いようで、我が家でも、私よりも夫の方が意識が高く、庭の汚染土の除去も夫が自主的にやってくれました。
「窓は開けないで」とか、「外出時はマスクをしてよ」とか、「そんなに神経質にならなくても・・・」と、思うときもあるけれど、借りてきたガイガーカウンターで室内をまんべんなく測定し、「猫のためにも室内の放射線量は少しでも下げておきたいから」と、室内のフローリングを水拭きしてくれたり、まめに掃除機をかけてくれたりという姿を見ると、感謝とともに、「出来ることはやっておこう」と思うようになりました。
ただ、年齢的にも(40代なかば)、家族構成(子供なし)的にも、今の郡山市の状況で「即避難」という考えはなく、自分で出来る範囲内で被ばく量を抑える努力をしながら、「登山をしたり」、「自転車に乗ったり」という「やりたいこと、好きなこと」も楽しみたいと思っています。
「被ばくは合計」という武田先生の言葉を参考に、自分が許容できる被ばく量の中で、「やりたいことをするために、抑えられるところで抑えておこう」という感じで、あまり神経質になる気もありません。
小さな子供を持ち、郡山で子育てをすることに不安を感じているけれど、「今は避難したくてもすぐにはムリ」という友達もいるし、郡山をきれいにするために、子供がいる友だちのために、自分たちの将来のために、出来ることはしていきたいと思う今日この頃です。

追伸:週末は、せっかく借りたガイガーカウンターをフル活用するため、安達太良や裏磐梯方面に出掛けてきました。測定結果は追ってアップする予定です。